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日本の平均寿命の移り変わりと高齢者の栄養管理

2012.11.24

日本の平均寿命の移り変わりと高齢者の栄養管理       日本の平均寿命は、ここ100年で2倍になっています。   ここ最近の日本は、超高齢化社会となっています。   総務省統計局によりますと   明治20年頃 男性42.8歳    女性44.3歳   昭和20年  男性50.06歳   女性53.96歳   平成15年  男性78.36歳   女性85.33歳   と平均寿命が延びています。       なぜ平均寿命が延びたか?       大正時代の中流農家一日の食事は、1日米4合(大盛りご飯7杯) みそ汁6杯、たくわん20切れ、塩鮭20グラム、 週のうち2日は動物性食品がなく、油脂類を採る習慣もなかったと考えられています。       総エネルギー量は、2140kcalと現在と変わりがありません。   動物性たんぱく質食品が普及しはじめたのは、戦後からで医療、衛生面の改善により感染症死亡率は減少したものの脳卒中死亡率が高くなりました。   肉類、卵、牛乳、乳製品、油脂類の摂取量の増加とともに   脳卒中死亡率が低くなり平均寿命が延びるようになってきています。       コレステロール摂取量が増加し血清コレステロール値が上昇し脳卒中が予防されたことと考えられています。       日本の寿命世界一をもたらせたのは適度な食事の欧米化と考えられる。                               高齢者における健康と栄養の関係       75歳以上の元気な高齢者は、エリート高齢者とも言われています。   高齢になると「栄養の取りすぎは身体に良くない」 「粗食が元気で長生きをもたらす」などと言われていました。   コレステロールの取りすぎは生活習慣病をもたらすといわれていますが、それは中年の方の話で高齢者は、血清コレステロール値が加齢に伴い低下していきます。       また、女性では血清コレステロール値の低いものほど生命予後が悪いといわれています。           ではどんな食事が良いか       寿命を延ばすためには、多様な良質な蛋白質と油脂類の摂取が必要となります。     低栄養予防のための食生活指針   1.3食のバランスをよくとり、欠食は絶対さける。   2.動物性たんぱく質を十分に摂取する。   3.魚と肉の摂取は1:1程度の割合にする。   4.肉はさまざまな種類を摂取し、偏らないように。   5.油脂類の摂取が不足しないようにする。(1日1回)   6.牛乳は、毎日200ml以上飲むようにする。   7.緑黄色野菜、根野菜など豊富な種類を毎日食べる。火を通して   摂取量を確保する   8.食欲のないときは特におかずを先に食べ、ごはんは残す。   9.食材の調理法や保存法を習熟する。   10.酢、香辛料、香り野菜を十分に取り入れる。   11.調味料を十分に使い、おいしく食べる。   12.和風、中華、洋風とさまざまな料理を取り入れる。   13.会食の機会を豊富に作る。   14.噛む力を維持するために、義歯は定期的に点検を受ける。         15.健康情報を積極的に取り入れる。     成人と高齢者と食事に関する考え方が違います。 家族に高齢の方がいるご家庭は食事に対して考えて みてください。   http://yokohama-houmon-massage.jp/

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